獅子頭伸のフランス情報;パリのつびぶやき。

在仏約40年の経験を生かしてパリを中心とした文化社会情報をお伝えしていきます。k

パリに暮らして40年以上が経ちました。情報誌パリ特派員、日本映画祭のプログラムディレクタ-などをしてきました。恐らくパリに骨を埋めるでしょう。日本映画紹介の仕事は続けています。年齢は還暦過ぎてから忘れています。そんな日本人男が触れる日常や特にカルチャ-シ-ン、またパリから見た日本の事などを書いていきたいと思っています。ヨロシク。

2019年5月のブログ記事

  • 極右第一党躍進で揺れるフランス。

        外にいるのと内にいるのとでは見える風景が違う。  今度のeu選挙で、フランスは女性党首マリンㇴ ラ ペンが率いる極右のRNが勝利。フランスは激動に揺れた。  日本でどういう受け止め方がされているのかは分からないが、フランス社会が極右の支配下にあると想像するなら、それは完全な誤解である。  ... 続きをみる

  • 72回カンヌ国際映画祭受賞結果と現地の反響。

     カンヌ国際映画祭の影響力について2つの意見を読んだ。  一つは是枝裕和監督の「泥棒家族」がパルㇺド-ルを受賞しなかったら、フランスで9万人以上を動員することはありえなかった。  もう一つはペドロ アルモドバ-監督の発言で、カンヌで受賞しなかったら映画を撮れなくなるというものではないというもの。 ... 続きをみる

  • カンヌ国際映画祭下馬評と噂話。

      カンヌ国際映画祭も中盤過ぎて残り後半も1週間を切った。  傾向として受賞作品は後半始め位までに上映される作品が多いので、既に何本かの作品が受賞候補作品として下馬評に上がっている。   期待されたJ.ジャ-ㇺシュ新作のゾンビ-映画は不評の方が目立つ。  受賞レ-スからは外れたと考えてよさそう。 ... 続きをみる

  • 華麗なカンヌ国際映画祭スタ-ト。

     世界で最高レベルの文化国家と自負するフランス人、特にエリ-ト層で口には出さないが、そう思っている人は多い。  ヘミングウェイの小説「パリは移動遊園地」も原題はparis est une fêteである。 une fêteは祝祭、祭り、パ-ティ 祝うなどの意味がある。  それだけにパリは確かに何時... 続きをみる

  • 天は人の上に人を作らず。

    ラジオ深夜番組で悲しい話を聞いた。眠るベットの中で胸が詰まった。 ヨ-ロッパone,,22時半-01時までの放送で、不幸せな訴えを精神科の女医が聞いてやり聴者の意見も交えて一緒に問題解決を探すという内容だ。 人の不幸は鯛の味というが;時々聞いている。    40歳の男性が愁訴していた。 「一人住ま... 続きをみる