72回カンヌ国際映画祭受賞結果と現地の反響。
カンヌ国際映画祭の影響力について2つの意見を読んだ。
一つは是枝裕和監督の「泥棒家族」がパルㇺド-ルを受賞しなかったら、フランスで9万人以上を動員することはありえなかった。
もう一つはペドロ アルモドバ-監督の発言で、カンヌで受賞しなかったら映画を撮れなくなるというものではないというもの。
これだけカンヌ国際映画祭が世界で超大人気を集めるのには映画以外の強力な条件もあると思う。
それは3sではないか。つまり5月の南仏の気候とSea海、SEX..それにSUN太陽に変わるのがSCREENである。
72回カンヌ国際映画祭の授賞式が終わった。
受賞結果は次のネットアドレスにアクセすれば受賞全作品の予告編と共に見れる。
le palmarés du festival de cannes 2019 en image
パルム ド-ルは韓国のボン ジョ-ゴ‐監督「寄生虫」で、満場一致の決定。
下馬評に挙がっていたフランスの2人の新人監督も予想通り「ミゼラブル」が審査委員賞、女性監督の方のセリ-ㇴ シェマがシナリオ賞をそれぞれ獲得。
この2作のパリ公開は9月で必見だと思っているが、予想に入っていなかったセネガル出身で初の黒人女性監督でグランプリを受賞したHati Diopの作品「アトランティック」が新鮮で抜群に面白そうだ。監督も英仏語堪能で格好もいい。絶対見るつもりだ。
監督賞は日本の仏映画ファンなら知っているジャン ピエ-ルとリュック ダルデンヌのコンビ監督の新作「le jeune Ahmed」。
男優賞はアルモドバ-監督「苦しみと喜び」の主演男優アントニオ バンデレス、
女優賞は英国映画「リトル ジョ-」で主演したファミリ- ビチャム。
全体には移民、貧困、差別などの世界状況を反映して政治的な主題が目立ったという。
上映後の記者会見もTV中継で幾つか見たが、中国系の映画ジャ-ナリストが堪能な英語力で積極的に質問する場面が多く印象的だった。
楽しそうなので又いきたいなと思ってしまうが、朝6時起きで8時から夜中まで平均5本の作品をみて、加えて旧知を温めたり記者会見を覗いていたりしたら、もう死んでも可笑しくない年齢になったから、もうこれは無理だと思いましたね。
ゴダ‐ル、クストリツア、それに共産党政権の迫害を受けた東欧映画が人気だった時代が懐かしい。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。