獅子頭伸のフランス情報;パリのつびぶやき。

在仏約40年の経験を生かしてパリを中心とした文化社会情報をお伝えしていきます。k

パリに暮らして40年以上が経ちました。情報誌パリ特派員、日本映画祭のプログラムディレクタ-などをしてきました。恐らくパリに骨を埋めるでしょう。日本映画紹介の仕事は続けています。年齢は還暦過ぎてから忘れています。そんな日本人男が触れる日常や特にカルチャ-シ-ン、またパリから見た日本の事などを書いていきたいと思っています。ヨロシク。

パリ,2021年の夏

老いていくという事は人として劣化していくという事だ。昨夕はその事を改めて思わされた。
パリジャンには中には一カ月という人がいるように長い夏休みをとる人が多い。今、自宅に朝通って来てくれる美人の看護婦がいるが8月に入って9月までの夏休みをとった。南仏の家族の所で過ごすそうだ。しかし一カ月全日が有給休暇とはならないそうだ。
で夏のパリは退屈な都市となる。
美術館、劇場といった通常の文化活動はどこも閉まる。
映画は新作は秋以降に回し旧作ばかりとなる。
今年は海も行くのは止めた。
老いさらばえたミイラ状の身体を海辺にさらす気にはならなっかった。


今夏は一人でカルチャ-もなくて孤独が一層深まるなと不安だったが、探していたらジャズクラブならオープンしている事が分かった。パリは意外とジャズが盛んなのである。
7月はduc lombard, baiser salé, sansetに行った。
特別有名ジャズマンでなければドリンクだけで大丈夫だ。グラスワインなら13ユ-ロ前後で済むみんな同じ通りrue lombrdにある。


フランスでは知られていないというシカゴから来た中年の黒人歌手shaon clarkの歌唱力は迫力があってしびれた。ソウルがベースになっているらしい。他のクラブのジャムセッションもよかった。パリのジャズクラブは発見だった。


昨夕はクラブ38 rivに行く予定だった。パリ市長館近くにあり知らないクラブだった。
出演はアメリカのswingジャズの美人女性歌手hetty kate。美声だ。とても楽しみにしていたが、コロナワクチン済の証明書を忘れてしまい失敗した。


家に戻ってから本を読む気にもならず、暇にまかせてav動画を見てしまった。
こんなの時間の無駄と頭では分かっているが見出すとすぐにストップが出来なくなる。夜中までみてしまった。性欲はまだ残っているからだろうと思ったが、満たされる事はないし嫌になる。


素晴らしいジャズを聴いて、夏の夜のパリを散歩して気分よく眠りにつく予定だったのに一転して自己嫌悪、罪悪感、恥の不快な夜となってしまった。
昔はポルノを見るには出かけなければならなかったが、今は手元のアイコンをクリックするがけでいい。フランスの有名ポルノサイトのアクセス数は400万と聞いたことがある。


今朝、もう一人の通いの看護婦が来てくれ、この人も大きな瞳をした肉感的な美人、薬の配合をしてくれている。


パリは涼しさから一転して暑くなっている。
8月ももう中旬近く、多くの人が秋からのシーズンの事を心配し始めている。


老人のパリの日々は過ぎていく。