私は何も後悔しない。
フランスのシャンソン歌手というと、まずエディット ピアフとかイブモンタンを思い浮かべる人が多いだろう。特にピアフは孤児として生き抜くためにパリの街角で歌い、そこから世界的スタ-歌手になった。
その彼女の代表作に余りにも有名な「私は何も後悔しない」とレフレインで歌う世界的にヒットした名曲がある。
後期高齢者になってからは人生の過去を振り返る事が多くなった。だが我が人生は後悔ばかりが思い浮かぶ。
あの時はこうすればよかったとか、もっと勉強をしておけば良かったとか。何故あの時、あの彼女と別れてしまったのかとか。あの時、どうしてもっと違う判断と行動をしなかったのかとか。
更にはこの年齢になっても学歴コンプレックスで苦しむ時がある。死が近いのだからご破算でいいと思うのだが。
人生は一回限りの勝負である。いやだった人生の時を消しゴムで消すわけにはいかない。
後悔ばかりがある。しかし全てはそう生きるしかない運命だった、と思える。
生き方の選択は生まれた時から既にインプットされている。そうとしか思えない。
人生は偶然ではなく必然に左右される。そうとも思う。
人が老いて死んでいくのは宿命である。あらがう事は出来ない。そして過ぎ去ってみれば全ては幻想に過ぎない、と思える。
良寛さんは死を迎えた最晩年、次の漢詩を残した。
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