日仏文化交流に風穴。パリ日本文化会館で八代亜紀の演歌コンサ-ト。
ウクライナ解放戦争は依然と続いている。人が死ぬことを屁とも思わない殺人鬼プ-チンは早く滅亡して欲しいがゴキブリのように権力にしがみついて離れない。だがいずれ正義の鉄槌が下ると信じたい。
「演歌の女王」といわれているらしい八代亜紀のコンサ-トがパリ日本文化会館(10月21日と22日)であった。
昔リスボンで初めてポルトガル歌謡「ファド」を聴き感動。
その時に曲も歌詞も「日本の演歌に似ているな。」と思った事がある。
それ以来「ファド」の大ファンだぐ好きだが当然日本の演歌も好き。
パリで紹介出来すべきだと思っていた。
パリ日本文化会館のプログラムに「矢代亜紀、演歌コンサ-ト」とあったのを見つけた時はうれしく、すぐ行きたいと思った。
しかしチケットを買おうとして一瞬迷った。
パリではオペラだけでなく世界一流の音楽公演がある。それに演歌ならネットでも視聴できるし。わざわざ出かけていくのが億劫になった。
ところがそれを聞いた青い瞳をした65歳のフランス人の恋人が二枚チケットを買ってしまったので、一緒に行った。
キャパ500席のホ-ルは満員。客層は日本人よりフランス人の方が多かったようだ。
演奏はオ-ケストラでなくピアノ、バイオリン、ギタ-二奏者、ドラムという小編成。
出だし八代亜紀は華やいだ着物姿で登場、「雨の慕情」、続いて「涙恋」を歌う。
フランス人が演歌歌手の実物をみて歌を直接聴く初めてに違いないが、客が乗って引き込まれているのが会場の雰囲気で伝わって来た。
一番思いれがあるといった「かーちゃんのためならエンヤ-コラ-」の歌だけは背後大画面の字幕付きで歌いブラボーの声が。
着物からドレス姿に変えてジャズも歌った。
中盤、フランスの人気 シンガーソングライターGALOGERO(ガロジェロ)が登場。
彼のオリジナル曲をフランス語と日本語のデュエットで歌った。
呼吸はピッタリ。すばらしい日本語とフランス語のアンサンブル。これぞ見事な異文化フュージョンと思ったら思,わず涙がでてしまった。
最後はヒット曲の「舟歌」で締めて喝采を浴びた。
一緒に行ったフランス人女性はc' est formidable(すばらしい)と興奮。拍手をし過ぎて手が痛いといった。
生の演歌コンサ-トに行ったのは人生初体験だったが、矢代亜紀のファンになってしまった。
このコンサ-トだけでなく同文化会館では山田洋次監督の[フ-テンの寅さんシリ-ズ」の全作品をプログラミング、全上映回とも満員だったとか。
好きで好きで全作品を見たといい「寅さん映画の良さ」を熱っぽく語るランス人男性とも会った。
「寅さんの日本人情喜劇や演歌などはフランス人には絶対受けない」という過去のジンクスを破る成功だった。
フランスのカルチャ-シ-ンはどちらかというとエリ-トや知的教養志向。
今回の日本文化会館のプログラムは日本庶民カルチャ-のプレゼンテーションで、従来の日仏文化交流に風穴を開けたような面もあり興味深い。
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