獅子頭伸のフランス潜行情報

在仏約40年の経験を生かしてパリを中心とした文化社会情報をお伝えしていきます。k

パリに暮らして40年以上が経ちました。情報誌パリ特派員、日本映画祭のプログラムディレクタ-などをしてきました。恐らくパリに骨を埋めるでしょう。日本映画紹介の仕事は続けています。年齢は還暦過ぎてから忘れています。そんな日本人男が触れる日常や特にカルチャ-シ-ン、またパリから見た日本の事などを書いていきたいと思っています。ヨロシク。

「狂騒」のパリ

 パリだけではなく、フランス全土が「狂躁」状態、トランスに燃え上がっている。


ロシアでの世界フットボ-ル決勝戦にフランスが勝った瞬間、エッフェル塔に張られた巨大画面で観戦していた10万人の大観衆は大歓声を叫び、国旗三色旗が大波となり、シャンゼリゼ大通りには10万人以上の人々が繰り出した。
 
これと同じ光景が全国各地でみられ、tvが中継。ニュ-ス番組は全て特番を組んだ。


ジャ-ナリストも度を失った興奮ぶり。選手たちを英雄として仰ぎみる。
凱旋行進もすさまじい狂躁。煙があちこちに立ち上り、フランス革命が起こってるよう。
国歌マルセイユの大合唱が、群衆の間から自然発生する。三色旗がいたるところでなびく。試合の模様も何度も何度も繰り返し放送される。


インタビュ‐を受けて泣きじゃくる人も多い。俺たちは世界チャンピオンと叫ぶ沢山の若者たち。20年ぶりの勝利というのも大興奮させる要因らしい。


最後はコンコルド広場に集まった群衆を前にして世界でも一二を争う豪華ホテル、マティニヨンのバルコンに立ってファンの祝福に答える予定だったが、流れて不満が出た。


しかし、サッカ-の特別なファンでもない身には、どうしてフランス人
国民としてとして誇りを持つとか、しつこいtvジャ-ナリストの賛美と自慢、俺たちは世界チャンピオンだという冷静さのない叫びの大合唱になるのか分からない。


もしかすると政治的回収の計算があるような気がするが、恐らく現在欧州で台頭しているナショナリズムと、どこかで結びついているのかもしれない。


情動で群衆が動くと、その勢いの渦巻きに抵抗出来なくなるから怖いと思った。


このフランスの勝利した試合を見なかったり、この競争に参加しないと、変り者、非愛国者として疎外される感じがある。それとフランス人は気持ちがいい事はencore encore、もっともっとというが、確かにこの現象をみているとかなりしつこい国民性だと思う


サッカ-勝利の前日14日は日本では巴里祭と訳さる革命記念日で、軍隊行進があった。パリは祝祭続きである。


この後、夏のバカンスは本格化して、文字通り「民族の大移動」が始まる。


個人的に今年は6月下旬に一週間マルセイユに行ってきた。食事付きで合計6万円。
夜中に泳ぐ人がいるのには驚いた。地中海美人もすごく綺麗だった。