ベルモンドの死と晩年の若い愛人。
2-3年前,フランスパンのサンドイッチを食べていたら食パンと違い固いからグラグラしてた前歯が欠けてポロリと落ちた。最初は突然なので鳩の糞かなと思った程。慌てた。
当時フランスで歯の治療は保険が効かなかったから、まず治療代を心配した。
計1万6千ユ-ロ、約28万円かかった。よくクリアー出来たものだと思う。
それがその手術した箇所が2日前位から痛み始め生活に支障が出ている。人間なんて軟なものだ。年だからチョト体に異常があると、もう死ぬかなと思ってしまう。
この月曜日フランスの大スタ-男優ベルモンドがパリの私邸で死んだ。
テレビではニュ-スを中断して特報を流し、マスコミは全て大特集を組んだ。
反響の雰囲気は日本で高倉健さんが死んだ時とよく似ていると思った。
フランス人は身近な大スタ-として強い親しみを抱いていたのだろう。
2人とも健さん、ベベルと愛称で呼ばれるのも似ている。
その点では冷めた美男子のドロンとは違う。
似てるとすればジャン ギャバンかな。2人ともいわゆる美男子ではない。
日本のイケメンは仏女性には全くもてないと思う。つるつるしすぎている。
ベルモンドの映画作品ではデビュ-作でフランスヌーベルバ-グの代表作となったJ L ゴダ‐ル監督「勝手にしやがれ」、共演した米女優ジェ-ン セバ-グの魅力も圧倒的だった。その他では「きちがいピエロ」など初期の作品に強いインパクトを受けていて、後年の娯楽路線の作品は殆ど見ていない。
20年前、脳に障害を起こしてからはしゃべることも歩行も不自由なりリハビリに専心していたという。
父親は彫刻家だが本人は国立演劇学校を優等で卒業。ゴダ‐ル監督との出会いでスタ-になっている。アランドロンのように様々な有名女優と多彩な浮名を流すことは少なかったが、最後の愛人はミスベルギ-で決勝を争った若い美女だった。
年齢差は40歳で周囲はカネが目的と止めたそうだが、詐欺にも手を染めた悪女なのは知っているが彼女なしでは生きれないと突っぱねている。しかし結局最後は裁判でカネを巡っての修羅場となり別れている。現在その女は石油の金満国ドバイに移住して派手な水商売をしているそうだ。美人で釣る詐欺師タイプの女らしい。
こうした例は幾らでもある。昨日も深夜ラジオを聞いていたら、パリ郊外に住む黒人の美女と結婚出来たのはよかったけどアフリカの実家に仕送りするカネを絶えず求められて今では銀行カ-ドもあずっけぱなしになっているがどうしたらいいかとアドバイスを求める男が話をしてた。
別の例ではシャンゼリゼの豪華カフェで日本男が金髪の美女と意気投合して自分のアパ-トで一夜を過ごしたのはいいが朝になると女だけでなく金目のものはすべて消えていたという事件もあった。カネは女で女はカネだという気にさせられる。
フランスは国家でベルモンドにオマ-ジュ-敬意を表するすることを決定。
ナポレオンの墓があるアンバリッド宮.で大統領も出席して大きな追悼式が行なわれる。
ベルモンド逝去の三日前米国の名匠映画監督アランパ‐カが死んでいるが、同監督にオマ-ジュを捧げたマスコミは見当たらなかった。
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