獅子頭伸のフランス情報;パリのつびぶやき。

在仏約40年の経験を生かしてパリを中心とした文化社会情報をお伝えしていきます。k

パリに暮らして40年以上が経ちました。情報誌パリ特派員、日本映画祭のプログラムディレクタ-などをしてきました。恐らくパリに骨を埋めるでしょう。日本映画紹介の仕事は続けています。年齢は還暦過ぎてから忘れています。そんな日本人男が触れる日常や特にカルチャ-シ-ン、またパリから見た日本の事などを書いていきたいと思っています。ヨロシク。

パリ祭と納豆と豆腐と。

 7月に入ってフランス人の長い夏休みが本格的に開始した。
 なんていったって一カ月のバカンスは普通という国柄である。
 こんな長期間休む国は世界でもフランスだけだそうだ。
 日本勤労者の平均夏休み期間を聞いたら、彼らはそれを夏休みとは言わないだろうが、


 しかし、これはあくまでも国民平均の話で、貧困が原因で全くヴァカンスに行けない人達も40%になるという。またフランス人にとって夏休みが取れないという事は重大事で、そういう人たちに夏休みを与えるという福祉活動も盛んになる。


 毎年夏が始まると民族の大移動という言葉が浮かぶ。同時期に100万-200万の人がパリを中心に各地で一挙に移動するのだから当然渋滞が方々で起こる事になる。こういうところがフランス人って面白いと思ってしまう。
 最近はさすがに長い渋滞を嫌って、夜明け前の朝4時とかに出かける人たちが増えたらしいが。


 そして7月14日。これはフランス革命記念日、日本でいえば建国記念日といったところ。
 『パリ祭」の邦題で公開されたレネ クレマン監督の映画が大ヒットして、日本では『巴里祭』として定着して毎年シャンソンの大コンサ-トなどのイベントが開催され日本人にも親しみのあるものとなったが、映画の原題はQUATRE JUILLET.Tで直訳すれば7月14日という意味である。


 この邦題を考えたのは東和映画の川喜多長政、かし子夫婦。天才的な命名というより他はない。


 例年通りフランス軍は凱旋門からコンコルド広場までの直線大通りを行進した。それをテレビ中継で見ていたら円盤に乗って飛行する兵士を始めデジタル兵器など、最新兵器のデモンストレ-ションがあったので驚いた。フランスは先日最新式の大型の原子力潜水艦を竣工させたばかり。軍事大国でもある。


 コメディフランセ-ズのすぐ近くRUE ST ANNEは日本レストラン街で日本食品店もある事で有名だが、その通りにある韓国食料店エイス食品は地味だが日本食品も売っていて値段が幾分安いのでファンになったが、先日買い物をしていたら、すごい可愛い美人がやはり買い物をしていたので目を奪われた。脚は細くのにグラマ‐。長い髪は赤毛系金髪。アイスクリ-ㇺを買っている最中、切っ掛けが出来て言葉を交わして別れたのだれけどっ戻り道でまたばったり。歩道で立ち話を40分くらいることがあったが、韓国と日本の大大ファンで絶対一度は行くと決心は固い。こんな子が東京の町を歩いていた振り返らない人は皆無だろう。


 日本食の話になったので納豆は食べれるかと聞くと「納豆は食べれない、だけど豆腐はダイエット食品として大好き」との返事。ついでに梅干しはと聞いたら知らなかった。梅干しは美味しいと思うけど、フランス人にはしょっぱすぎるかな。


 彼女の名前はアイダ、デザインを勉強中。父親がアルジェリア人では母親がベルギ-人。こんな子が日本好きとは想像も出来なかった。後20年若ければな、、、残念無念。