老人になればヒマになるものだと思っていたが違ってた。何故か分からないが時間がない。まとまった事が出来ないまま時はどんどん流れていく。
ロシアのプ-チンによる残虐なウクライナ侵略戦争も間もなく一年になろうとしている。
独裁者たった一人の意志で何十万人もの人間が殺害され、何万人もの女性が強姦され多くの戦争孤児が生まれている。恐ろしいと思う。
この年末年始はあれこれとやっている内に過ぎてしまい既に1月中旬も過ぎてしまった。
今更だが、皆さま新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
2023年の干支はうさぎ。どういう年になるのか。
しかし、年頭の予測ごっこには興味がない。その時々で生活していくのが一番だ。ケセラセラである。
大作家クンドラは人生を上下志向で考えるのは間違いで局面局面で考えるべきだというような事を言っている。
人生、場面展開の不連続。いい発想だと思う。
去年秋以降のパリカルチャ-シーンでは大人気となったexpoとバレエ公演があった。
一つは日本好きだった故ジャック シラク大統領記念として出来たアフリカ、アジア芸術専門の大美術館Quai Branly(37 quai blanly.)での「着物展」。
去年11月22日開幕、今年5月28日迄開幕中だが評判が評判を呼び入場券はすぐに手に入らないという美術展では稀有のヒットとなっている。
フォロ-してる時代は江戸時代から現代21世紀まで。展示数は厖大。小袖、振袖、打掛、帷子などなど、着物の種類も多様だ。着物の全てを網羅している。
ベルにサ-ジに招待されていた地元フランスのジャ-ナリストは引き込にまれるよう鑑賞していた。
今パリで絶対に見逃せないexpositioの一つである。
日本人が見ても誇りを抱ける内容だ。
最近、日常生活で日本が好きという何人かのパリジャンヌと偶然に知り合う機会があって驚くが、当然だろうなという気がしている。
もう一つはロシアの侵略と戦い続ける戦争下の国ウクライナ国立バレエ団の公演。場所は大理石の綺麗な私立劇場テアトル シャンゼリゼ。演目はロマンチック クラッシク バレエの名作「ジゼル」(12月21日-2023年1月5日)。
プ-チン独裁ロシアの侵略戦争を受けて以来、国外での公演はこれが初めてだとのこと。
戦火のウクライナからパリに来たクラッシック バレエ公演という事で大勢の観客が集まった。
農家の美しい娘が貴族の青年を好きになり最後は狂ってしまうという悲劇の恋物語だが、細身のプリマドンナはダンスは優美で美しく魅力があった。
主演の男性ダンサ-のダンスも力強い。特に舞い上がる瞬間の跳躍力は見事だった。その他のダンサ-も粒が揃っていて群舞はヨカッタ。
単に戦争の国のバレエ団という好奇心を超えて、観客は水準の高い同バレエ団による「ジゼル」に感激。ブラボ-の拍手が長く続いた。
同国立バレエ団は過去クラッシック バレエのアカデミーである黄金の星賞を受賞している。
スラブ民族が支流だった主義連邦の旧ソ連衛星国の一つだったウクライナ。民族の源流はタタ-ル人と言われるが、今回の公演をみて同国は西欧文化圏に属するとの思いを深く抱かされた。
今やプ-チンは陰で援助する残酷なロシアのプライベ-ト軍事組織ワグナーが刑務所から大量に集めた私兵を銃撃、砲撃の人肉楯として使っている。狂気以外のなんでもない。
こんな中でも日本の国家議員の鈴木宗男などはプ-チンを正当化し支持続けている。
裏にどんな事情があるのかは分からないが、こうした人物が侵略国家の手先となるのだろうと思う。