shishigashira2017のブログ

パリに暮らして40年以上が経ちました。情報誌パリ特派員、日本映画祭のプログラムディレクタ-などをしてきました。恐らくパリに骨を埋めるでしょう。日本映画紹介の仕事は続けています。年齢は還暦過ぎてから忘れています。そんな日本人男が触れる日常や特にカルチャ-シ-ン、またパリから見た日本の事などを書いていきたいと思っています。ヨロシク。

パリは燃えているか。安部政権対マクロン政権。

 朝から冷たい霧雨が降り続けていた日曜日「5月7日」、夜の8時、新仏大統領に若干39歳のマクロン氏が決定した。


 仮に国粋思想で人種差別主義の極右政党女党首マリンㇴ ペンが勝利していたら、パリは暗い時代に変わっていたと思う。


 その日、投票結果が出るまで推移の報道は一切なしで日中は政治討論番組がばかり。そして20時の直前10秒のカウントダウンが始まり「大統領はマクロン」と結果発表。対立候補の写真が並んで映し出され当選者の写真がクロ-ズ アップsれて負けた方の写真は小さく後退しせたのが面白かった。
 国民が不安と期待で待っている結果を経過を追わないままサスペンス緊張の後、カウントダウンで出すと同時に勝者側の支持者が熱狂的な喜びの歓声を上げて祝祭となる。ドラマティックだ。


 マクロンが新共和国大統領としてべ-ト-べンの曲をBGに登場する演出も、ハリウッド映画のフォ-スワンの映画音楽をBGに出て来たトランプの成金趣味に比べると遥かに洗練され品性のあるものだった。
 特にマクロン支持者ではないが、ピラミッドを背景にした彼の演説も力強く新鮮だった。あの見るだけで不快感を抱かせるアメリカ産の肉牛のような無教養な70歳を超えた金髪老人とはすごい差だと思った。
 
 マクロンが大統領になってパリの雰囲気もガラリと変わった感じだ。若々しくて新鮮なフランス新政府の誕生である。新首相にもhavre市の市長だった右翼穏健派の自由主義者で30歳代の壮年政治家が抜擢された。
 
 日本の権力政治家らが漂わす不快な匂いがない。フランスは世代交代のいい方向に時代のハンドルを切ったと思う。今年のパリの5月は青空で気持ちのいい快晴の日が多い事も影響しているのかもしれないが、市民にも明るさを感じる。
 
 新女性文化相となったFrançois Nyssenの人事も評判がいい。1951年生まれ。脳のニュ-ロン科学研究所に勤めていたそうだが、父親が1978年に創立した出版社ACT SUDを引き継いだ。インドやメキシコなど世界の無名作家を発見して新たな知的領域を開拓。安易なスキャンダルで儲ける出版ではなくポリシ-のしっかりとした出版事業を続けACT SUDを一流のブランドに育て挙げている。映画、演劇を始め芸術一般に精通しているといわれる。マクロン新大統領の奥さんブリジットも高校の文学と演劇の教師で教師生徒の関係が年齢差を超えた愛に結晶した。フランスではより一層カルチャ-シ-ンが活性化するかもしれない。大学の文学部などは非生産的だからいらないと公然いう政治家や言論人を許しておく国柄とは大変な差だ。


 先日レネ クレマンの名作「パリは燃えているか」がTVで再放送され久しぶりにまた見る事が出来た。完璧な映画である。まずなんといってもナチス占領下のパリの様子を描く映像が秀逸である。話の展開と構成もよく出来ていてわくわくとする。構成に破綻がない。隙がなく密度が高い。毒ガス収容所に強制連行する為、家畜のように貨物列車に積み込まれるユダヤ人の悲劇。鉄格子の窓から外を眺めるユダヤ人たちの空虚な表情は強烈な印象を残す。
 パリ解放の為に死を覚悟して戦うレジスタンスの若者たちも生き生きとしている。アラン ドロンとベルモンドの二人とも役にはまっている。ニヒルな裏切り者であるトランティニアンの孤独な存在感も出色。当時の記録映画の挿入も現代の歴史的事実だったことの重みを伝えて見事。劇場の大スクリ-ンでまた見たいと思った。しかし、TVの小さなスクリ-ンでも十分に堪能、感動した。
 
 クラッシク映画の名作が古くならないで、見る度に感動し美しいと思うのは人間の真実に触れるからだと思う。
 真実などを持ち出すのは馬鹿らしいという人や社会から感動は生まれない。風俗は色褪せるが真実は輝きを失わない。人は一代名は末代というのもそれだろう。
 僅か半世紀前、人種差別主義、全体主義のナチス対して命を賭けて戦い、パリ解放を勝ち獲った若い反抗者達がいたのである。そのDANAが残っている。


 こうして新しい時代に舵を切ったフランスで暮らしていると、日本はひどいと思う。特にネット右翼にはに嘔吐さえ覚える。インチキな情報で平然と人種差別と全体主義的な発言をし、デマゴ-クの跳梁跋扈。彼らは愛国者を気取っているが、むしろこうした連中こそ国民を苦しめる非国民である。反対意見には反日の烙印を押して抑圧する。ドイツの血を判断の基準にしたナチスと同根である。

 
 例えば-。デマゴ-グとアジ‐と恫喝で反対者を黙らそうとする非民主的なAS。大和撫子ぶっているが心底では他国民、異文化を劣ったものと扇動し憎悪。教養があるように見せて実は無教養、想像としての大和撫子と老いた俗人の自分の現実との乖離に無知。ナショナリストとかいうより自分周辺の利益中心主義。謙虚さに欠け、異文化を排除する。日本文化も異文化交流の上に成立しているという歴史的事実を認めない。しとやかに話すとか日本の伝統的な女性の良さを振る舞いっているが、あのエジプトのコブラのようなヘア-スタイルんは大和撫子からは程遠い。ハワイ大学卒が売り物だが、在学中は疎外感に苦しいだのではないか。パリでもアイディンティティ-が脅かされる不安から急に石畳の街を羽織袴に下駄で闊歩したりする人がいる。彼女の隣国蔑視憎悪は過去のアイディンティテ-のトラウマ体験が原因ではないのか。論理性がない。彼女のイニシアルはSY、他国攻撃に論理性はない。あるのは憎い感情のみ。 それよりもっと醜悪なのが、故某国独裁大統領にセックスを売って知名度を上げた老女が顔を壁塗りの分厚いい化粧で、無知を恥とせずTVで社会評論をする異常さを異常と感じなくなっている異常さ、だと思う。
 
 他にもデマを平然と公言し国際的言論人だと錯覚しているJ,他国崩壊予想などカタストロフをネタにして金を稼ぐという最悪の人間T、天安門事変からの亡命を売り物にするペテン師っぽい中国人、明治皇室の血を引くと宣伝しているが、実は汚職一家で育ったスケベ男でしかないT,人を欺いて投獄されたのにその後悔は零で逆にそれと東大卒を売り物にしてマスコミにでている男H,国際政治学者の看板と美形で売っているが国際といっても、それは米国の事しか知らない女性R、
 
 最近のニュ-スを読んでいると日本はますます実力を問わない肩書としての高学歴社会となっているらしい。更に米国の大学に留学して箔をつけるという事も金持ちの子どには流行らしい。とにかく肩書の重みで相手を圧倒したいのだ。そんなことは顔に書いていないからいちいち出身校を聞きたがる。
 
 私的な事にな事だが、今20歳になる娘がグランドエコ-ルに通っている。ナポレオンによって施行された少数精鋭主義の鍛え方はすごい。日本で考えるような自由で楽しい学園生活などとは程遠い。娘は週末でもよく勉強している。  
 日本から留学したからといって、余程フランス語が出来なければ確実に一年で脱落する。日本の大卒の免状をもっていれば学校に入る資格はある。入学試験というものはなく日本の大卒であればだれでも入学できる。しかし入ってからの方が大変である。語学の壁はなめてはいけない。その国の文化に深く根差したものなのだ。
 挨拶ぐらいの言葉は出来るようになるだろうが専門の教科書や必要文献を読んめるようになるには相当な時間がかかる筈だ。実際勉強についていける人間は極少数だろう。 
 
 肩書に弱い日本では東大卒というと、それだけで崇め奉ってしまう傾向がある。しかし、世界では10位以内にもランクされていない。たいしたことはないのだ。それにぺ―パ-テストでいい点をとれるのと人生でいい点がとれるのとは違う。ヤクザや東大卒の金バッジなどに萎縮するなかれ。世界ランクでいえば底辺でしかない。それに人生の問題解決と試験問題解答はは違うのだ。
 かつて帝国陸軍幹部を秀才だから全ては正解と信じさせられて無謀な戦争に突入し日本を滅ぼしかけた歴史的事実を忘れまい。そして日本を再建したのは彼らではなく被害者であった働く国民だった事も忘れまい。
 自己責任をとった将校は僅かである。殆どは責任逃れに迷走した。
  
 文化は非生産的なものだかろと言っているツケは必ず回ってくる。文化や芸術は即刻利益をもたらすようなものではないが、人間を耕し「CULTIVER」して豊かにする。そして人間が豊かになるという事は社会が豊かで住みやすくなるという事である。パリの面白さも市民の多様性と独自性の面白さにある。
 
 外から眺めていると、現在の安倍政権は腐敗堕落しているとしか見えない。外敵云々という前に根が腐って本体の樹は倒壊してしまうのではなかろうか。上が腐敗すれば下も腐敗する。セックスで権力に近づき甘い汁を吸いたがる女たちもやたら目立つ。フランスはそこまでは腐ってはいない。だから今度のような選挙と組閣の結果が可能なのである。
 
 そうはいってもマクロン政権がどうなるが未知数なのは確か。上手くいかないかもしれない。しかし、いま新鮮な風を感じさせてくれているのは確かだ。
 一部の日本の自称知識人のように出だしか若いから経験がないから上手くいかないだろうといった揚げ足取り的は発言はすべきでない。
 こういう連中は何時でもマイナスの烙印で他者を自分の下位に置き、しかも都合の悪くなった場合、逃げ道を用意しておく。姑息で卑劣。
 マクロンの若いエネルギ-、その奥さんブリジットの知性と魅力。こういう事が国民の精神に与える影響は過少評価すべきではない。


 独裁権力は必ず腐敗するが、一強と言われる日本はそれに近くなっている。例えば国会での強行採決などという醜態は民主主義の先進国では起こりえない。
 トランプへの金製ゴルフを土産にした卑屈外交、暴力的な国会強行採決。セックス産業野放し。近隣諸国への憎悪を煽る詐欺師的な自称知識人ども。
 共謀罪による国民の管理締め付け。隣国への憎悪をけしかける過去の日本大帝国戦争にノスタルジアの妄想を抱く連中。先の戦争で辛酸をなめたのは国民である。愛国者、反日の実体の曖昧な言葉に扇動に騙されまい。


 1970年代くらいまでの優れた日本映画を見ると、日本人が他国にはない素晴らしい倫理観を備えていた事が分かる。その事がどれだけ世界で日本ファンを増やした事か。
 今、安部政権の日本に親近感を抱いているフランス人はほとんどいない。
 恋人に食事をご馳走する金がなくて苦しいと、フランス人精神科医に愚痴をいったら「金だけをバ-ズにした関係は必ずカタストロフが待っている」と言われた。

 今の腐敗安倍政権と関係を持とうとする連中が金だけを基準運にしているとしたら、それは空恐ろしい事ではないか。
 「おごる平家久しからず」。
腐敗しているものは切除しなくては生き延びる事が出来ない。完